ブルー・トレイン [SHM-CD] ジョン・コルトレーン

ジャズ界のカリスマ、コルトレーンが残した唯一のブルーノート・リーダー作。若手サックス奏者として飛ぶ鳥を落とす勢いだった時期に残した最高にスリリングな名盤。6人のメンバー全員による緊張感溢れる演奏はまさにハード・バップ屈指の名演。中でも壮大なオリジナル・ブルースのタイトル曲はブルーノートを代表する1曲。

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説明

若いエンジニアは思い切ったことができるものだ。

モノラル音源はデジタルに持って来い。音の指向性が良いからモノーラル録音であると感じさせないと言っても良い。録音されている音だけを楽しむということでデジタルは優れている。インターネット配信では聴くことの出来たブルートレインのテイク7が、SHM-CD化で追加されて収録時間が長くなった。CDというフォーマットではギリギリだろうか、でも、録音レベルがぎりぎり大きく。「アイム・オールド・ファッションド」の4分50秒辺りでピアノがピークを振りきった。アナログレコードでここまで録音レベルを大きくするのは針飛びのハンディがあったわけだけど、若いエンジニアは思い切ったことができるものだ。これで60年も前の録音だということをヒスノイズで感じさせることがない。元々の録音がミキシングレベルを調整したり、コンプレッサーを使っていないか或いは最小の処理しかしていないのだろう。素晴らしい仕事の成果だ。この出来で1,500円だもんなぁ。

曲目リスト(1957年9月15日録音)

  1. ブルー・トレイン – Blue Train(John Coltrane)
  2. モーメンツ・ノーティス – Moment’s Notice(Coltrane)
  3. ロコモーション – Locomotion(Coltrane)
  4. アイム・オールド・ファッションド – I’m Old Fashioned(Kern, Mercer)
  5. レイジー・バード – Lazy Bird(Coltrane)

一曲目から「名盤」 ― ブルー・トレイン

テナーサックスの探求者ジョン・コルトレーンがハードバップの名門レーベル、ブルーノート・レコードに残した唯一のリーダー作。モードに移行する前のコルトレーンが、リズム・セクションにマイルス・デイビス・カルテットの仲間、ポール・チェンバース(ベース)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラムス)、同郷のケニー・ドリュー(ピアノ)を迎え、震度7でも揺るがせそうにない地盤として固めさせ。リー・モーガン(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)と強力な3管ハーモニーのフロントラインを形成する。
上り坂にある若いミュージシャン達が果たした、一期一会のハード・ブローイング・セッションだ。主役のコルトレーン(当時はセロニアス・モンクカルテットのメンバー)は、タイトなリズムセクションにプッシュされビパッシュなフレーズを連発するシーツ・オブ・サウンドの原点がここにある。典型的なハードバッパーであるリー・モーガン(若干の19歳)が撒き散らすトランペットの炸裂音にも耳を奪われる。
このスタイルは、三管フロントライン時代のジャズメッセンジャーズに引き継がれ、中期ブルーノートサウンドの中核となっていく。ジャズメインストリームのトレンドセッターとしても貴重な記録だ。

シーツ・オブ・サウンドの原点

ジョン・コルトレーンの専売特許である「シーツ・オブ・サウンド」とは「敷きつめた音」という意味で、コードの構成音を全て使いきるような音の羅列 ― 連続する16分音符を基調として、高速でフレーズを構成して吹きまくる奏法をいう。単に速いだけではない、コードを分解して、いかに高速に、いかに鋭く吹き切るか、を追求する。マイルス・デイヴィスはモード旋法によって新たなジャズシーンを切り拓き、コルトレーン独自の演奏スタイルが生んだモード奏法が、シーツ・オブ・サウンド。この音を敷き詰めたようなコルトレーンの演奏スタイルを音楽評論家のアイラ・ギトラーが、同年『ダウン・ビート』誌において「シーツ・オブ・サウンド」と形容して以後、初期コルトレーンの奏法の代名詞となった。欠点としては常にフォルテッシモで速いパッセージばかり吹き続ける必要があり、コルトレーンのソロはいつも長かったため、ぶっきらぼうで怒っているように聴こえたことから当時流行った「怒れる若者たち(Angry Young Men)」のもじりで、「Angry Young Tenor Man(怒れる若きテナーマン)」と揶揄されることもあった。

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